MAGAZINE · 読み物
科学と文化の、火の話。
RAS の思想、丙午の意味、作家のアトリエ、世界のフェア現場。プラットフォームの底に流れる物語を、月に数本のペースで綴っていく。
FEATURED · SCIENCE
RAS——注意を呼び覚ます、脳のスイッチ。
脳幹に存在する網様体賦活系(RAS)。覚醒と注意の閾値を司るこの神経網は、なぜ私たちのブランドの原点となったのか。
2026.06.10 · 6 min
SCIENCE
ドーパミンと、最初のひと目。
ある作品の前で足が止まる瞬間、脳内で何が起きているのか。報酬系と美的経験の神経科学。
2026.06.03 · 5 min
SCIENCE
ミラーニューロン——絵の中で他者になる。
他者の動作を見ているだけで、自分の脳の同じ領域が発火する。共感の神経基盤と、絵画体験の交差点。
2026.05.27 · 7 min
SCIENCE
色は脳が作る——和の色名と知覚の関係。
「藍」と「紺」を別の色として持つ言語は、それらを別の色として見る。色彩語彙と知覚のフィードバック。
2026.05.20 · 6 min
SCIENCE
ぼんやりが生む発想——デフォルト・モード・ネットワーク。
何もしていないときに最も活発になる脳のネットワークが、創造性の源泉だった。
2026.05.13 · 5 min
SCIENCE
神経美学——「美しい」と感じる脳の場所。
ロンドン大学ゼキの研究室が示した、美の経験と内側眼窩前頭皮質の関係。
2026.05.06 · 6 min
SCIENCE
AIは作家の手を脅かすか——生成モデル時代の一次性。
拡散モデルがあらゆる画像を作れる時代、人間の手が描いたものに残る固有の情報量とは。
2026.04.29 · 8 min
CULTURE
丙午(ひのえうま)——2026、火の年に灯すもの。
60年に一度巡る丙午。五行の「火」が二重に重なるこの年に、私たちはなぜ最初の火を灯すのか。
2026.05.22 · 5 min
CULTURE
五行と現代アート——木火土金水の現代解釈。
古代中国の自然観は、なぜ今もアートのキュレーションに有効な地図であり続けるのか。
2026.05.15 · 7 min
CULTURE
侘び寂び——不完全の経済学。
欠けた茶碗が完璧な茶碗より高い値を持つ。日本美学が世界に与えた、価値の転倒。
2026.05.08 · 6 min
CULTURE
浮世絵——日本が発明した最初の量産アート。
葛飾北斎と歌川広重を支えた木版の分業システムは、現代の生成AIをすでに予告していた。
2026.05.01 · 7 min
CULTURE
余白——描かないことで描く。
墨絵から現代インテリアまで貫く、日本の構成原理「余白」の力。
2026.04.24 · 5 min
CULTURE
「粋」——抑制が生む色気の構造。
九鬼周造『「いき」の構造』を、現代のコレクション哲学として読み直す。
2026.04.17 · 6 min
CULTURE
ジャポニスム2.0——いま、世界が再び日本を見ている。
19世紀の浮世絵ブームから150年。アニメ・ゲーム・現代美術が、新しい日本観を作っている。
2026.04.10 · 8 min
STUDIO VISIT
アトリエ訪問:高梨さやか、数式が咲かせる庭。
ジクレー版画《Quantum Garden》シリーズの作家・高梨さやかのアトリエを訪ねた。スクリーンの奥に咲く花の正体とは。
2026.04.18 · 8 min
STUDIO VISIT
アトリエ訪問:株式会社SWEET SIXTEEN——アートを思想として手渡す。
INSTINCT RAS の共同運営パートナー、株式会社SWEET SIXTEENの理念とギャラリー運営の現場を訪ねた。
2026.04.11 · 9 min
STUDIO VISIT
現場レポート:Art Basel Basel 2026——世代を超える対話。
2026年6月、メッセ・バーゼル。Almine Rech ブースを中心に、20世紀の巨匠と現代の声がどう編まれていたかを記録する。
2026.06.22 · 10 min
STUDIO VISIT
現場レポート:Tokyo Gendai 2025——横浜から世界へ。
PACIFICO 横浜で開催された Tokyo Gendai 2025。Almine Rech ブース A04 を起点に、東京アートシーンの現在地を観測する。
2025.09.16 · 9 min
STUDIO VISIT
アトリエ訪問:川島蓮、油絵具と火薬の境界。
燃焼の痕跡を画面に焼き付ける作家・川島蓮のアトリエを訪ねた。
2026.03.28 · 7 min
STUDIO VISIT
アトリエ訪問:小野麻衣、紙の上の沈黙。
和紙と岩絵具で、音のない風景を描く小野麻衣の制作を見届ける。
2026.03.21 · 6 min
STUDIO VISIT
アトリエ訪問:多摩のコレクティブ、共同制作という第6感。
個ではなく群として制作する若い作家集団の現場から、創造の社会性を考える。
2026.03.14 · 8 min
STUDIO VISIT
アトリエ訪問:福田凛、AIと手の二重奏。
拡散モデルの出力を下絵に、油絵で塗り直す。AI時代の「描く」を再定義する作家。
2026.03.07 · 9 min
ART THERAPY
アートセラピー入門——絵を描くことが、心を整える理由。
1940年代に英国の画家エイドリアン・ヒルが提唱して以来、医療と心理の現場で発展してきたアートセラピーの基本。
2026.06.15 · 7 min
ART THERAPY
色を塗る45分で、コルチゾールは下がる。
ドレクセル大学2016年の研究——絵を描いた被験者の75%でストレスホルモンが有意に低下した。
2026.06.08 · 5 min
ART THERAPY
認知症ケアとアート——記憶が消えても、色は残る。
MoMA の Meet Me プログラムから国内介護施設の実践まで、絵が高齢者の QOL に与える効果。
2026.06.01 · 8 min
ART THERAPY
トラウマと画像——言葉にならないものを描く。
ベッセル・ヴァン・デア・コークの臨床知見と、PTSD ケアにおけるアートセラピーの位置づけ。
2026.05.25 · 8 min
ART THERAPY
子どもの情動リテラシーを、絵で育てる。
教育現場で広がる SEL(社会性と情動の学習)と、絵画ワークの相性。
2026.05.18 · 6 min
ART THERAPY
コレクションするということ——所有の心理学。
アートを家に置くことは、なぜセルフケアになるのか。愛着理論と環境心理学から読み解く。
2026.05.11 · 7 min
ART THERAPY
病院の壁とアート——治療環境としての視覚。
ロジャー・ウルリッチの古典研究から、現代のヘルスケア・アート・プログラムまで。
2026.05.04 · 6 min
ART THERAPY
マインドフル・ルッキング——一枚を10分眺める練習。
イェール大学医学部の観察力トレーニング『Enhancing Observation Skills』に学ぶ、鑑賞という瞑想。
2026.04.27 · 5 min
GLOBAL TRENDS
2026年、世界のアートマーケットの現在地。
UBS / Art Basel レポートを起点に、グローバル市場の縮小と一次マーケットの底堅さを読む。
2026.06.17 · 8 min
GLOBAL TRENDS
PICK:Refik Anadol——AIで描く「機械の夢」。
MoMA を皮切りに世界中の美術館で常設展示を獲得した、データ・アートの旗手。
2026.06.13 · 6 min
GLOBAL TRENDS
PICK:Flora Yukhnovich——ロココを溶かす英国の新星。
サザビーズで予想価格の10倍超を記録した、1990年生まれの英国画家。
2026.06.06 · 5 min
GLOBAL TRENDS
PICK:Issy Wood——ベルベットに描く、私的な消費社会。
ガゴシアン所属、ミュージシャンでもある米英の作家。鈍く光る画面の質感は唯一無二。
2026.05.30 · 6 min
GLOBAL TRENDS
PICK:Rachel Jones——歯と口腔から立ち上がる抽象。
1991年ロンドン生まれ。クレヨンと油彩で「内面の風景」を巨大画面に展開する作家。
2026.05.23 · 5 min
GLOBAL TRENDS
PICK:Matthew Wong——遺された風景画の市場再評価。
2019年に早逝した中国系カナダ人画家。没後5年で二次市場価格が10倍に達した稀有な例。
2026.05.16 · 7 min
GLOBAL TRENDS
TREND:アジアが世界の発信源になる5つの理由。
ソウル、東京、上海、香港、ジャカルタ——西から東へ重心が動く構造的背景を整理する。
2026.05.09 · 8 min
GLOBAL TRENDS
TREND:具象絵画の回帰——なぜ今、人物画か。
Jenna Gribbon、Salman Toor、Doron Langberg ——「親密な具象」が市場の主役になった理由。
2026.05.02 · 7 min
GLOBAL TRENDS
TREND:テキスタイルと工芸の越境——絵画の隣の領土。
Igshaan Adams、Diedrick Brackens、Pacita Abad 再評価——「布」が現代美術の中心へ。
2026.04.25 · 7 min

FRAGRANCE
香りもアートである——嗅覚という、もうひとつの絵画。
視覚と聴覚の隣に、嗅覚の芸術がある。調香師シセル・トラース、シーラ・ジリエの実践から。
2026.06.16 · 7 min

FRAGRANCE
プルースト効果——なぜ香りは記憶を呼び戻すのか。
嗅覚は五感の中で唯一、視床を経由せず扁桃体と海馬に直結する。神経科学が説明する、香りの特権。
2026.06.09 · 6 min

FRAGRANCE
アロマセラピーのエビデンス——精油は、本当に効くのか。
ラベンダーの不安低減、ペパーミントの注意力、柑橘の気分上昇——臨床研究で確かめられた効果と限界。
2026.06.02 · 7 min

FRAGRANCE
美容と医療の交差点——スキンケア×香りの新しい設計。
皮膚科学とフレグランスデザインが融合した、機能性ベース・ノートの時代。
2026.05.26 · 7 min

FRAGRANCE
香道——日本が千年前に完成させた、嗅覚の鑑賞作法。
「聞香」の文化は、世界で唯一の体系化された嗅覚芸術。室町から続く所作と知のかたち。
2026.05.19 · 8 min

FRAGRANCE
香りをコレクションするということ——所有の心理学・嗅覚編。
絵を所有するように、香りを所有する。日常を儀礼に変える、嗅覚のキュレーション。
2026.05.12 · 6 min
GLOBAL TRENDS
インドネシア現代アート、いま——ジョグジャから世界へ。
ヘリ・ドノ、エコ・ヌグロホ、クリスティーヌ・アイ・チュー。ジョグジャカルタとバンドンを中心に、インドネシアは今なぜ国際的に注目されているのか。
2026.06.17 · 7 min
GLOBAL TRENDS
東南アジア現代アート・スポットライト 2026。
Singapore Biennale、Art SG、ART JOG、Bangkok Art Biennale。市場とビエンナーレ、両軸で動き出した東南アジアの全体像。
2026.06.10 · 8 min
