STUDIO VISIT · 2026.03.21

アトリエ訪問:小野麻衣、紙の上の沈黙。

和紙と岩絵具で、音のない風景を描く小野麻衣の制作を見届ける。

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小野麻衣のアトリエは京都西陣にある。机の上には、楮紙、群青、白群、胡粉、そして膠を温める電熱器。日が落ちる前に膠の温度を確かめ、その日の湿度に合わせて配合を決める。

「絵は耳で描く」と彼女は言う。外の市場のざわめき、屋根の雨音、近所の犬の声——それらが消える瞬間に、初めて筆が動く。

彼女の沈黙は、画面の上でいつまでも続く。

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