FRAGRANCE · 2026.06.02

アロマセラピーのエビデンス——精油は、本当に効くのか。

ラベンダーの不安低減、ペパーミントの注意力、柑橘の気分上昇——臨床研究で確かめられた効果と限界。

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アロマセラピーは民間療法と片付けられがちだが、近年のシステマティック・レビューでは複数の精油に再現性のある効果が示されている。ラベンダー精油は術前不安と睡眠潜時を有意に改善し(J Clin Nurs, 2019 メタ解析)、ペパーミントは持続的注意課題のスコアを上げる。

柑橘系(ベルガモット・スイートオレンジ)は副交感神経活動を高め、コルチゾール低下と気分上昇が報告されている。一方、ティーツリーやユーカリの抗菌作用は in vitro と in vivo で差があり、過信は禁物だ。

重要なのは「香りを嗅ぐ」という行為自体が呼吸を深め、自律神経を整えるという基礎効果。精油の選択は、その上に乗る個別最適化である。

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