ART THERAPY · 2026.06.15

アートセラピー入門——絵を描くことが、心を整える理由。

1940年代に英国の画家エイドリアン・ヒルが提唱して以来、医療と心理の現場で発展してきたアートセラピーの基本。

7 min READ

アートセラピーとは、絵画・彫刻・コラージュなどの造形行為を通して、言葉にならない感情を外在化し、自己と対話する心理療法である。1942年、英国の画家エイドリアン・ヒルが結核療養所で提唱し、米国ではマーガレット・ナウムバーグが精神分析と接続した。

言語化が難しいトラウマや、慢性疼痛、認知症、発達障害の領域で、エビデンスベースの介入として広がっている。重要なのは「上手く描くこと」ではない。手を動かし、色を選び、画面を眺める——その全過程が治療要素になる。

INSTINCT RAS はアートを所有・鑑賞する文化の側にいるが、その根に「絵を見ること自体が脳と心を整える」という臨床的事実があることを、改めて記しておきたい。

INSTINCT RAS · MAGAZINE